レーシックのリスクと合併症

レーシック

銀座眼科でレーシックによる眼病が発生したことがニュースになりましたね。健康な目にメスを入れることに強い抵抗感を感じる方もたくさんいらっしゃると思います。なお、以下は手術前にネットで調べた情報ですので、取り扱いにはご注意ください。

レーシックなどの近視矯正手術は日進月歩。ロシアで多く施術されていたRK手術をご存知でしょうか。角膜に放射線状にメスで切り込みをいれ、眼圧により角膜形状を自然変形させて視力を回復させる方法です。学生の頃に「こんな手術あるんだー」と思ってテレビで見ていましたが、目に放射線状の金具をあてて「えいっ」と傷をつける様子をみて、原始的で精度が高くなさそうだからとても受けられないな、と思っていました。

その後、アメリカで改良されて現在のレーシックが広く世界に普及しています。レーシックにはいろんな種類がありますが、基本的には角膜の表面を何らかの方法で一時的に除去して、中にレーザを当てて屈折率を変える手術です。角膜表面をどうやって除去するかによって、エピレーシックやラゼック、イントラレーシックなどさまざまな術式に分かれます。

レーシックにはリスクも合併症もあります。

リスクですが、角膜表面をさわるので角膜が一時的に炎症を起こします。また、角膜を削る際に削りすぎてしまったり、想定よりも術後に角膜形状が変化してしまったりして、思うように視力が出なかったり、乱視や遠視が発生することがあります。リスクを承知で施術したのに却って前よりも悪い状態になってしまう人もいるかもしれません。また、フラップを作った場合はフラップ部分が物理的に弱くなっていますので、何らかの外傷を受けたときに手術を受けていない人に比べて目へのダメージがひどくなる可能性もあります。

合併症は、手術後に一時的にでる症状のことです。フラップを作る際に角膜表面の神経を切っているので目が乾燥しても気づきにくくなり、ドライアイになります。また、ハローやグレアと呼ばれますが、術後の視界に特徴が出ます。明るいものが今まで以上にまぶしく感じたり、街灯がボワっと笠をかぶったように光って見えたり、特定の方向に光の線が見えたり、物が二重に見えたりします。視界のコントラストが全体的に落ちて、暗いところが見づらくなったりします。
術後数ヶ月でマシになるようですが、完全にもとの状態に戻るかどうかはわかりません。

こんな感じで、すぐに視力がパキっと回復するわけではないんです。手術後に少々の目の不調に耐え、しばらくは様子を見ながら。合併症やリスクとともに暮らしていく覚悟でいてください。

なお、病院や手術方式の選び方でこれらの合併症やリスクはずいぶん低減できます。手術を受ける場合はしっかりと見極めてください。一度手術をしてしまうと、元の状態には戻せません。

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